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「WAZA2022」も特別企画がやってきました。

今年のテーマ「福、来たる。」にちなみ、 " 縁起物 " について荒俣宏さん(作家・博物学・図像学研究家)にお話を伺いました。会場配布のリーフレットにて掲載しております。


イベント会場には特設コーナーも登場し、荒俣宏さんの語る工芸品の実物を間近で手に取ってご覧いただけます。

伝統的工芸品と " 縁起物 " は切っても切れない関係。全国の産地からこれぞ!というインパクトのある作品が集まっているので、 " 縁起物 " パワーに圧倒されてしまうかも。




荒俣さんいわく

「各地に根付く工芸品の造形は日本人の願いを宿している」



図像学研究家でもあり、祖父は職人という荒俣宏さん。「伝統的工芸品には、文様や色に願いがこめられた様々な縁起物がある」といいます。「例えば植物文様。 その昔、植物はまさに薬であり、 様々な植物文様も健康や魔除け などを願う、縁起物でした。昔の人は、もらえば相手が自分を労るメッセージを感じたはずです」。 



幸せ、長寿、立身出世など様々な願いが込められた縁起物。

日本人の願いの形とは?




本記事でご紹介したのは、ほんの一部。

ぜひ会場で、リーフレットで、荒俣さんの語る縁起物の世界をお楽しみください。


そして、イチ推しの " 縁起物 " と出会っていただければ幸いです。





伝統的工芸品展 公式Instagram

@waza_kougei


伝統的工芸品展 「WAZA2022」の開催を記念した先行イベントが、東武百貨店 池袋店にて2月10日 (木) より開催されます。


伝統的工芸品展 WAZA2022〈開催記念〉

特別販売会 ・ 伝統工芸士3人展

会 期:2022.2.10(木)~ 15(火)6日間

会 場:東武百貨店 池袋店 8階 催事場

時 間:午前10時30分 → 午後7時

https://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/event/detail/4491/



一週早く、WAZA展と同じ 8階 催事場で伝統工芸品との邂逅をお楽しみください。



※諸般の都合により、営業時間・催事内容・出店店舗・イベント等が変更となる場合がございます。

※8F催事場内の混雑の状況により、入場制限をさせていただく場合がございます。予めご了承くださいませ。




伝統的工芸品展 公式Instagram

@waza_kougei


「WAZA2022」に出品する工芸品が発表となりました!

北から南まで、全国から約100産地の作り手が池袋に集結いたします。


《2/17 更新》

以下の産地の出品が取りやめとなりました。

【仏壇仏具】山形仏壇

【ふるさと工芸品】[富山県]越中瀬戸焼、とやま土人形、富山木象嵌



✓ 経済産業大臣指定 伝統的工芸品

✓ ふるさと工芸品 




こちら、または画像クリックでPDFにて表示されます。

※出品工芸品は変更になる場合もございます。




伝統的工芸品展 公式Instagram

@waza_kougei



本サイトに先駆けて、伝統的工芸品展の公式Instagramでポスタービジュアルを先行公開いたしました。

WAZA2022のテーマである「福、来たる。」にふさわしい福々しい縁起物の工芸品たちが集った華やかなポスター。会期間近には、池袋駅構内のデジタルサイネージなどにもお目見えいたしますので、楽しみにお待ちいただければと思います。


伝統的工芸品展 公式Instagram

@waza_kougei



間もなく終幕を迎える「WAZA2021」

会場では伝統的工芸品展の魅力がギュッとつまった折込を配布していますが、e-book としてウェブ上でも公開中です。下記URLよりご覧いただけます。

https://my.ebook5.net/tobu-ike/210218/

2月23日(火・祝) ~15時 までは掲載商品のテレフォンオーダーも受け付けております。


■承り期間:2/18(木)~23(火・祝) 午前11時~午後5時 ※最終日は午後3時まで

フリーダイヤル 0120-111-576

●お支払いはクレジットカード決済または代金引換となります。

●お問合せ:ナビダイヤル 0570-086-102 ※通話料はお客様負担となります。


※商品によっては売り切れの場合もございます。ご了承ください。



折込の詳細は「東武百貨店 池袋店」のWEBサイトでもご紹介されております。

こちらもぜひご覧ください。

http://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/event/detail/3581





「WAZA2021」のテーマ "おうち時間" に合わせ、 各分野のプロフェッショナルがディレクションした特別コーナーが会場に登場します。


ご紹介する第三弾はラテアート世界チャンピオンの山口淳一さん。

今年のWAZAのテーマである「おうち時間」に合わせ、伝統的工芸品の器にラテアートを描いていただきました。


山口淳一 Jumichi YAMAGUCHI

エスプレッソにスチームミルクを流してデザインを施す「フリーボア」の技術を独学で学び、2014年コーヒーフェスト ラテアート世界選手権で優勝。世界チャンピオンに輝く。その後「% Arabica Kyoto(アラビカキョウト)」のヘッドバリスタを務めたのち、2019年「here(ヒア)」を京都にオープン。世界中にファンがいるラテアートのカリスマ的存在。

Instagram:@junichi_yamaguchi






|大切な人とのおうち時間


世界チャンピオンに輝いてからは、多い日には1000杯ものラテアートをつくっていたという山口さんは、器もコーヒーも、日々の暮らしをより豊かなものにするためのツールのひとつだといいます。



器の中に描くハートやリーフのデザインは、お客様の雰囲気からインスピレーションを得て決めているそう。そのインスピレーションから瞬時にアートを描く山口さんですが、家庭用のエスプレッソマシーンからスタートし、練習を積み重ねて今につながっています。


使う人を想い、ひたむきに技術を継承し磨き続けて今につなげてきた伝統的工芸品の器と、飲む人を想う山口さんのラテアート。お互いを引き立てるコラボレーションをご紹介いたします。



|伝統的工芸品の器 × ラテアート


くっきりとした色合いの器には、クリアではっきりとしたデザインを。

「見た瞬間、この器はハートが合うとピンときた」という山口さんもお気に入りの鮮やかなブルー。


◆大堀相馬焼

大堀相馬焼は江戸時代初期(1690年)に作り始められたと言われています。当時その地方を治めていた相馬藩が、焼き物作りを保護、育成したため、江戸時代末期には100余りの窯元が並ぶ、東北地方で一番大きな産地になりました。

https://kougeihin.jp/craft/0401/



広がりのある器は比較的ラテアート向き。


◆薩摩焼

薩摩焼は、文禄・慶長の役の頃、当時の藩主島津氏が朝鮮から連れ帰った李朝の陶工たちによってはじめられました。

以来400年以上に及ぶ長い歴史の中で、薩摩焼は鹿児島の豊かな風土に育まれるとともに、陶工たちの弛まぬ努力によって独自の発展をとげ、堅野系、龍門司系、苗代川系という異なる作風の系統を生みだし今に伝えています。

https://kougeihin.jp/craft/0430/



左右非対称なデザインが美しいスワンに映える特徴的なデザインのカップ&ソーサ―。


◆備前焼

備前焼の歴史は古く、平安時代にすでに作られていました。日本六古窯の一つに数えられ、千年の歴史を持つ陶器(厳密には「せっ器(「せっ」は火へんに石)」)として全国的に有名です。素朴で重厚な作風、土味の持つあたたかさ、使い勝手のよさに特徴があります。

https://kougeihin.jp/craft/0418/






会場の最新の様子を配信中のインスタグラムもぜひご覧ください。


伝統的工芸品。そのはじまりから受け継がれ磨き抜かれてきた匠の技を、「WAZA2021」の会場でご覧いただけます。各ブースにて連日開催予定です。




|実演者はベテランから若手まで


実演者の年代が幅広いのも脈々と受け継がれ続けている伝統的工芸品ならでは。

特に注目の実演者をご紹介いたします。

※掲載商品は会場にてお買い求めいただけます。



実演:拭き漆 青栁一郎【秀衡塗・岩手県】



平成16年(2004年)3月 秀衡塗塗り部門伝統工芸士認定

秀衡椀(天然木・漆)


◆ 秀 衡 塗(ひでひらぬり)【岩手県】

起源は12世紀、奥州藤原氏に源を発するといわれ、藤原氏が滅んで以来数百年の歴史は、未だ定かではありませんが、江戸時代後期からは平泉町の隣りにある衣川村で漆器が盛んに製造され、現在に至っています。

https://kougeihin.jp/craft/0502/




実演:べっ甲の切り回し 磯貝剛(江戸べっ甲・東京都)


ベッ甲イソガイ 代表。 べっ甲クリエーター。

ベッ甲イソガイ:https://bekko-isogai.jp


べっ甲ロングネックレス(べっ甲/限定2点)


◆ 江戸べっ甲(えどべっこう)【東京都】

江戸べっ甲は、タイマイの甲羅を原料として、独自の鼈甲の張り合わせ技術を用いた工芸品。江戸期の関東地方においては、盛んに和装品が製造されており、現在では和洋装飾品、眼鏡等が製造されています。

https://kougeihin.jp/craft/140610/




実演:印鑑ケース製作 山本裕輔(甲州印伝・山梨県)


甲州印伝 伝統工芸士 (総合部門)資格保持者

合切袋(鹿革/限定2点)


◆ 甲 州 印 伝(こうしゅういんでん)【山梨県】

江戸時代末期に、現在の山梨県の甲府市にあたる地域を中心にして産地が形成されました。漆模様付けされた、柔らかく丈夫で軽い鹿の皮で出来た袋物は、使い込むほど手に馴染み、愛着が増します。

https://kougeihin.jp/craft/1407/




全国各地の匠の技の競演を間近で見られるのは「WAZA2021」ならでは。

受け継がれてきたその技術をぜひご体感ください。


会期中には「@waza_kougei」でのインスタライブも予定しております。

最新情報をチェックされたい方はご来場前にぜひフォローを。


「WAZA2021」のテーマ "おうち時間" に合わせ、 各分野のプロフェッショナルがディレクションした特別コーナーが会場に登場します。


ご紹介する第二弾は着物スタイリスト・着付け師として幅広く活躍をされている大川枝里子さん。東京都の伝統的工芸品である「村山大島紬」の工房を訪ねていただきました。



" 着物って、おうちの中で過ごしていても、いつでも季節が感じられる装いなんです"


そう語る大川さんがセレクトされた「おでかけ&おうち着物コーデ」もご紹介いたします。


大川枝里子 Eriko OKAWA

着物スタイリスト・着付け師。雑誌や広告媒体でのスタイリング・着付けを中心に、着物にまつわるコラムの執筆や着物のデザインディレクションを手がけるなど、幅広く活動。着物や和の暮らしの楽しみ方を紹介するウェブサイト「kifkif.me」を主宰。

Instagram:@kifkif.me


衣裳:村山大島紬(着物・帯)、その他大川さん私物





| 村山大島紬【東京】 工房へ


◆村山大島紬(むらやまおおしまつむぎ)

東京の武蔵村山市で江戸時代にはじまったといわれ、素晴らしい品質や丈夫さが高く評価され、東京都指定無形文化財として認められています。

https://kougeihin.jp/craft/0108/


◆伝統的な製法が生み出す精緻な美

板で糸を染める「板締め注入染色」という製法に特長があり、「絣板(かすりいた)」という板で模様の設計通りに染めた経糸と緯糸を組み合わせ、精密で美しい模様を織り上げます。


◆絹糸の質感との出会い

取材をする中で、絹糸に触らせてもらった大川さん。

この絹糸が傷まないよう染め方や染料にこだわっているという職人さんのお話に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。


村山大島紬の艶、軽さ、肌触りを、ぜひ皆さんにもお試しいただきたいですと語る大川さん。「WAZA2021」の会場でぜひお試しください。




|おでかけ&おうち着物コーデ


明るい春を思わせる色合わせは「置賜紬(おいたまつむぎ) × 近江上布(おうみじょうふ)」のコーデ。おうち時間におすすめ。

置賜紬 置賜 真綿紬

近江上布 半幅帯


エスニックな柄帯と合わせた「 置賜紬(おいたまつむぎ)× 牛首紬(うしくびつむぎ)」のコーデは恰好良い着こなし。おでかけにおすすめ。

置賜紬 「黄金の繭」 着尺

牛首紬 後染め袋帯


「京友禅 (きょうゆうぜん) × 博多織(はかたおり)」の顔写り抜群の明るい色合いのコーデはおでかけにおすすめ。

京友禅 引染 「雫」

博多織 手織八寸なごや帯 「青の射光」





大川さんのコーナーではご紹介したコーデを実際にご覧いただけます。


毎年の会場ではお手持ちのお着物をお召しになられてイベントを楽しまれる方も。

おうち時間を過ごすアイテムと出会っていただければ嬉しく思います。






「WAZA2021」のテーマ "おうち時間" に合わせ、 各分野のプロフェッショナルがディレクションした特別コーナーが会場に登場します。


ご紹介する第一弾は和食器の達人として注目を集めるフードスタイリストの遠藤文香さん。

埼玉県川越市にある旧山崎家別邸を舞台に展開された、和モダンなフードスタイリングはシンプルでスタイリッシュ。日常にすぐにでも取り入れたくなる世界観をお楽しみください。


遠藤文香 Fumika ENDOU

フードスタイリスト。愛知県出身。2008年に独立後、書籍、料理雑誌、ファッション誌、広告を中心にフードスタイリングを手がける。著書に『毎日のうつわ』(日本文芸社)、『豆皿のある暮らし』『和食器のある暮らし』(宝島社)ほか

Instagram:@fumika.endo.foodstylist




|和の中に現代的でスタイリッシュな要素をプラスして

左上)駿河竹千筋細工 テーブルランプ「月のうさぎ」

中央)高岡銅器 七極 酒器セット

中央)木曽漆器 nami plate

左下)高岡銅器 すずがみ(さみだれ)

右下)高岡銅器 すずがみ(あられ)

右上)高岡銅器 笹のプレート



|和×洋ミックスのモダンなシンプルスタイル

中央・左)常滑焼 湯呑茶碗(2点組)

右)常滑焼 林檎のポット



|大正浪漫。大正時代のカフェのような食卓

川連漆器 3寸小鉢5色セット




古くから食卓を彩ってきた伝統的工芸品の器たち。

遠藤さんのコーナーではご紹介した器のスタイリングを再現いたします。


自分だけのオリジナルのフードスタイリングを考えながら会場を巡る、というのも「WAZA2021」おすすめの楽しみ方です。





おうち時間、工芸日和。のキャッチコピーとともに「WAZA2021」のポスターを彩る工芸品たち。ぜひ会場で探してみてください!




工芸品を知る


九谷焼は多色の絵が描かれる上絵付けに本来の持ち味があります。豪快で濶達な線書きの上に、緑、黄、赤、紫、紺青の五彩で施される和絵具の、重厚な輝きが、九谷焼の特徴です。九谷独特の、やや青みを帯びた素地がその落ち着いた色調で、上絵付けを一層引き立てます。

https://kougeihin.jp/craft/0405/

細く丸く削られた竹ひごをしなやかに曲げ、竹の輪に組み込んでゆく技法から、色々な形が生み出されます。出来上がりには丸ひごの持つ温かさ、柔らかさが感じられます。

https://kougeihin.jp/craft/0614/

錫は安定の良い金属です。イオン効果が大きく水の浄化作用があり、微妙なうまみを損なわないため、酒器に適しています。花瓶にも適し、気密性があるため高温多湿のところでも保存性が高いので茶筒に向いています。

https://kougeihin.jp/craft/0711/



越中和紙(えっちゅうわし)

越中和紙は古典的な障子紙、半紙、提灯紙、近代的な書画、版画用紙や100種以上にも及ぶ染紙等多品種が生産されています。また、強靱なコウゾ紙は、型染絵加工品として全国で売られています。

https://kougeihin.jp/craft/0902/



大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)

青磁釉という青みのある透明なガラス質で、表面をおおった陶器を主に作っています。ひび割れが模様のように器全体をおおっていることから「青ひび」と呼ばれており、このひび割れ模様が、作品を親しみやすいものにしています。青磁釉の主な原料である砥山石はこの産地のみで採れる原料です。青磁釉の他には、灰釉(かいゆう)、あめ釉(ゆう)、白流釉(しろながれゆう)等を使っています。

https://kougeihin.jp/craft/0401/



樺細工(かばざいく)

ヤマザクラの木の皮を用いて作られる、国内では他に見ることのできないものです。木の皮の種類には、あめ皮、ちらし皮、ひび皮等12種類程あり、用途に応じて使い分けられています。仕上げられた作品に同一のものはありません。

https://kougeihin.jp/craft/0603/

素朴で重厚な作風、土味の持つあたたかさ、使い勝手のよさに特徴がありますが、最大の特徴は窯変(ようへん)にあると言えます。焼く時の窯の中の状態によって、焼き物の色や表面が変化する自然の産物である窯変のために、備前焼は全く同じ作品がニつと作れない自然の芸術となっているのです。

https://kougeihin.jp/craft/0418/

薩摩焼の特徴は、やきものの種類の多様さにあります。伝統に基づく系統としては、堅野系、龍門司系、苗代川系、西餅田系、平佐系、種子島系の6つがあります。また、製品から分類すると、白薩摩、黒薩摩、磁器の3つに大きく分けることができます。 白薩摩は、淡い黄色の地に無色の釉薬が掛かった陶器で、表面を貫入という細かいヒビが覆っています。これに、染付や色絵、金彩をなどで装飾を施しています。 黒薩摩は、黒釉、褐釉、飴釉など各種の色釉をかけて仕上げた陶器で、鉄分の多い陶土を使用しているため器胎は茶褐色をしています。

https://kougeihin.jp/craft/0430/

2匹の蚕が共同で作る玉繭(たままゆ)から作られる、太くて節のある玉糸を使って織り上げるのが特徴です。玉糸特有の節と独特の光沢は、白生地のままよりも、染め上げることで、野趣に富んだ優雅さと、素朴な民芸調の味わいが表れます。

https://kougeihin.jp/craft/0118/



鎌倉彫(かまくらぼり)

独特の彫り技術によって表現される力強くて大胆な彫刻模様と、マコモ墨という墨を朱色の漆に蒔き付け、彫刻の立体感を強調する方法は、他の漆器に見られない鎌倉彫の大きな特徴となっています。

https://kougeihin.jp/craft/0507/






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